落日

2016年11月3日、名古屋グランパスはJ2に降格した。
24年間J1で戦い続けてきた誇りもプライドも終わってしまった。
磐田戦から今日まで、実は全部観戦に行ったんですよ 笑 でも前節の神戸戦に0-3で敗れた時、何かチームの自信が崩れてた様な気はしてた。それでも前の日にシート貼りをして、残留を信じて足を運んだ。チケットはチケットキャンプで買って 笑
まぁでも、正直入りが固かった。そして湘南は矢野が不在の右サイドから徹底的に組み立ててきた。その中で前半6分という早い時間に先制された。。闘莉王に当たってコースが変わったのはアンラッキーでしたが、その前に誰も寄せにいかず、山田直輝のシュートフェイントに見事に引っかかってコースを作られた。やはりそれも緊張からですかね。
最初は様子見っぽかった湘南も先制してからはガンガン前に来た、湘南は基本的に
「サイドの選手が持ってビルドアップしたらその外からさらに1人上がる」
「相手がボールを持ってサイドに流れた時は2人で寄せる」
「シモビッチと田口には厳しくいく」
この3点を徹底してきた。グランパスにそれを打開する動きはなく、2-0で前半終了。後半ボスコ監督は2トップにしていい流れが来ました、その中でPKで1点獲れたものの最後は後ろを削った分のスペースを突かれた。最後の失点は闘莉王が抜かれてからでしたね、あのシーンはまるで
「おじさん、付け焼き刃で残れる程ここは甘くないよ」
と言われたかの様なシーンでした。あれでもう、決まってしまったかな。
後半残り10分を過ぎた辺りからサポーターの中にも手拍子をやめ、手を組んで静観する人がチラホラと出て来た。そして試合終了の笛が澄んだ青空に響いた時 ただただ静けさだけが周りを包んでいた。試合終了後の挨拶にグランパスの社長久米さんが喋り始めると、それが聞こえない程のブーイングが響いた。
久米さんはグランパスをなんとかJ1に残す為闘莉王とボスコ監督を呼んでくれたけど、「グランパスのフロント代表」として来ている以上このブーイングもその後の進退伺も致し方無い物だと思う。本当に責められるべき人間は小倉監督であり、また彼を任命したフロントなのだけれど ソイツ等は雲隠れしてるわけだし 笑
今回の件で1番納得いかないのは、サポーターや選手が散々「このままじゃまずいぞ!」と警鐘を鳴らして来たにも関わらず、それを無視して突き進んで来た結果という事だ。グランパスの小川選手の元にはシーズン前から「だいぶ選手抜けるけど、名古屋は大丈夫なの?」という声が他のチームの選手からもあったそうだ。サポーターは7月末の甲府戦で1-3で敗北した時、夜23時超まで居残りをして抗議した。そこで小倉監督の続投が発表されたわけだが 笑
今年からグランパスはTOYOTAの正式な子会社となり、出向してきた幹部達が「3年で優勝できるクラブを作る」というプランの元色々と案を出してきたそうだ。ただ強いだけじゃなく、より周りにアピールできるチームがいいと。一時期はザッケローニを呼ぼうなんて話まであったらしい 笑 
そこで「このままじゃクラブがバラバラになる」と思った久米さんが「なら、クラブのレジェンドの小倉ならいいんじゃない?」というプランを提案したそうな。久米さん自身はこの前まで監督だったボスコさんを監督に提案したが、知名度がない と断られたらしい。

「指導経験のない小倉ができるわけがない、すぐに私に泣きついてくるだろう」と思った久米さんの予感は的中したわけだが、計算外だったのは小倉監督とTOYOTAの方々の粘りだった。実際甲府戦に負けた後、久米さんはTOYOTAの幹部に監督交代を提案したそうだ。ところが答えはNO
理由は「小倉を切れば自分達のプランが失敗だったと思われるから」
そこから小倉体制は1ヶ月延命し、結果18戦未勝利というすごい記録を作ってくれた。リーグ戦34試合中18試合未勝利である、逆によく最終節まで残留争いしてくれたものだ 笑
詰まる所今回の結果は、現場 選手 サポーターの事を考えず上層部のエゴとプライドが暴走した結果の降格と言える。そんな中で今日、ボスコ監督と闘莉王の退団が発表された。このクラブはどこへ行こうとしているのか、正直不安だ。僕の知っているグランパスがどんどん消えていく。
豊田章男社長も今回の件はかなりご立腹らしく、フロントを総入れ替えして ヴェンゲルと岡田武史にアドバイスを求めるとかなんとか、、結局貴方達主体で動くんですね というカンジである。

サポーターとして応援するチームはそんな簡単に代えられない、来季も応援するが。
来季も沈んでしまったら正直応援できるか分からない、とりあえず「愛されたいクラブ宣言」なんて寝ぼけた事言ってないで もっと地に足を付けて考えてほしいですね。

長くなりましたが読んでいただきありがとうございました( ^ω^ )。