the city and its tower

P.ブリューゲルの「バベルの塔」が24年振りに日本にやってくるらしい。は?バベルの塔ってなにそれ美味しいの?って人きっといますよね(°▽°)

バベルの塔は神話に出てくる伝説上の塔です。人間が神様の世界に近付こうとして天界まで届く塔を建てようとするんですね。しかしその行為が神様の怒りを買い、人間はそれまで1つしかなかった「言葉」をバラバラにされてしまう。。そうして今日の色んな言語が飛び交う世界になった、という逸話です。


バベルの塔を描いた絵はたくさんありますが、ブリューゲルの描いたバベルの塔が断トツで有名かつマジハンパなく素晴らしい作品です╰(*´︶`*)╯え?なぜかって?

まずはその存在感ですね、皆さん「じゃあ神話上の塔を描いて下さい」って言われたらどう描きますか?うーん、、、見た事も無い物を描けってのは難しいですよね。

ところがブリューゲルのバベルの塔はそれを本当に人間が建ててたのかも。。と思わせる精度なんですね。それは彼の画力ももちろんなんですが、1番凄い所はバベルの塔というテーマに「人々の生活」を落とし込んでる所だと自分は思います。

まずブリューゲルは完成した塔ではなく建設中の塔を描いたんですね、ここから発想が違います。僕みたいな凡人は途中までできてる塔を描いちゃうと思うんですが、ブリューゲルはしっかりと建設中の塔を描いているんですね。途中までと建設中って何がちゃうねん、と思うかもしれませんが全然違います。

ブリューゲルのバベルの塔には人の姿があります。塔の最上部にはその当時の建築方法が描かれています。人々が祈る為の教会の様な物が塔の中にあります。そりゃ長期工事だから皆住み込みですよね 笑 さらに塔の下の方には税関の様な物まであります。

彼はバベルの塔を現在進行形で描いてしまったんですね、まるで今もどこかで作られているみたいに。。これが彼のバベルの塔がこの時代まで残った理由だと思います(°▽°)♪

本物のバベルの塔が纏うオーラが今から楽しみです♪