Breaking the habit


ふと見返して見ると、あの頃から今までずーーっと聴いてるアーティストって意外といない。
CDプレーヤー→MDプレーヤー→MP3プレーヤー→iphoneと音楽を聴く機械が進化していく中で、変化する自分の感性と共にいつの間にかフェードアウトしたアーティスト達、、それでも今尚健在で自分のプレーヤーの中に生きているアーティストもいる。でもそれって本当少数、スピッツ、NIRVANA、THE BLUE HEARTS、、その中にはこの前残念なニュースが流れたLinkinParkもいた。

アルバムとして入ってたのはMeteoraだけなんだが、裏を返せばいつ聴いてもこのアルバムはメチャメチャカッコいい。リリースされたのは2003年という事でもう14年前だが、Intro→Don't Stayの流れはいつ聴いても全く衰えない。足音の様な低音が響いたかと思えば何かが割れ、それと同時に違和感無く入り込んでくるイントロ、これぞまさにテンションブチアゲ必須のナンバーである。
正直、Linkinparkは演奏が上手いわけでもないしテクがあるわけでもない、むしろプロの中の方では下手な方だと思う 笑 Don't stayだとかFaintとだとか難しい言葉を使うでもない。でもそんな荒削りさにチェスターのシャウトがノッた瞬間、それは唯一無二のグルーヴを放つ。心の底の混沌に大きな焼けた鉄の玉が落ちて一気に蒸発する様なあのカンジ、あれはチェスターだからこそノせれるシャウトだと思う。

そんなチェスターベニントンが今月20日、僅か41歳で自ら自分の声を断ち切った。

Meteoraの頃のLinkinparkのライヴや楽曲はそれこそ本当にヒリついていた、今にも燃え上がりそうな炎がガソリンの周りを暴れまわってるカンジ。でもトランスフォーマーの主題歌になったくらいから少しずつ、いい意味では落ち着き、悪い意味では初期の様なヒリつくシャウトも楽曲も無くなっていった。。僕もヒリついてるLinkinparkが最高だと思ってたから「なんだよ落ち着いちまって」と離れていった。それでもDon't stayやFaintはテンション上げたい時やフットサルの大会前には聴いたりしていた。
でももう2度とあのシャウトが、ボーカルが聴けないと思うと途端に悲しくなった。初めて貴方達の曲を聴いた時の衝撃は今も身体にタトゥーみたいに刻まれたままだ。チェスターの自殺の理由はよく分かっていない、最近また、通勤途中に彼等の曲を聴く。やっぱり最高だなと改めて思う。

1st albumのHybrid theoryが1000万枚、Meteoraは650万枚をセールスしたが最新albumは10万枚程度の売り上げだったとか、少し前に親友だったサウンドガーデンのクリスコーネルが自殺し、チェスターが自殺した日は彼の誕生日だったとか色々と理由っぽい事は考えられる。けれど自殺は絶対ダメだ、バカ野郎だ。

「アーティストは暗い世界に美しい物を届ける事を課された人達。だから彼等には常に世界の暗部が意識されている。」なんて言葉を言った人がいる、でも、でも貴方には闇に飲まれてほしくなかった。
今もたくさんの人の中で、貴方のシャウトが鳴り響いてる事がアーティストの貴方を生かし続ける術だと思っています。

R.I.P  Chester Charles Bennington