表現の自由とは。


どーも皆さんヽ(^o^)丿仕事中ですがヤバいくらい暇なのでこの2ヶ月間で溜まった雑感の一つについて論じてみよかなと思います。今回書くのはあれですよ、地元愛知でレゴランドより有名になった「表現の不自由展」問題。
私いつもおちゃらけた文章を書いておりますが大学では歴史を先行しておりまして、卒業論文では美術(シュルレアリスム)の歴史について書いたくらい絵(アート)は好きなんですよ。なんで書きたいなあと思っていたわけです。
メディアはやたらとこの展示か白か黒か決定づけたいみたいですがその前に政治とアートってどうなの?関係あるのってとこから考えてみようと思います。先に結論書いちゃうと政治とアートはばりばり関係あります、それはもう猛烈にね。
僕はシュルレアリスムしか詳しくは分かりませんが、シュルレアリスム自体も元々は反政府運動ですし、サルバドール=ダリなんかも反政府的な作品や戦争を思わせる作品を結構描いてます。
なぜかと言えばやはりアーティストなんで、世間や社会の流れに敏感なのはある種当たり前なわけです。じゃなきゃ大衆も認めませんしね。なのでアートとして反社会的な作品が制作されるのは全然OKなわけです。じゃあ今回一体何が問題なのかなと思うと、今回展示された物が物でしか無い事が問題なのかなと。要するにアーティスト
の表現も思想も全く乗っかって無いという所でアートとは似て非なる物なのかなと思います。

例えば現代アート言うとバンクシーなんかが有名ですよね。彼の作品は基本的に社会風刺ですが、彼の作品達を無礼だとか、こんなもの出展すべきじゃない!とか言う人はいません。それどころかオークションで高額で落札されたりしています。それはなぜかと言うと彼の絵には彼しか生み出せない思想と価値があるからです。
がその絵にお金を払うという事は、その絵を描いたアーティストの思想・表現にお金を払うという事。自分のただ反対する事、ただ糾弾する事、それは誰にもできちゃうわけですよね、街中で起きてるデモになんとなく参加してる人と一緒です。
その様な人達とアーティストが徹底的に違う所、それはそこに自分にしかないスパイス、いわゆる皮肉を加えられる所です。そのスパイスが甘口なのか辛口なのか量にもよりますが僕は反社会=皮肉だと思っています。それがアーティストのアイデンティティであり付加価値に繋がるわけです。そう考えると表現の不自由展の作品達はどうでしょう、置かれた慰安婦像・焼かれた天皇の写真・3.11を喜ぶ別の国の人の動画、、これってスパイスありますかね?展示した人にしかできない事でしょうか。。
その視点で見るとやはり相当無理がありますよね、写真燃やすなんて誰でも出来ますし。おそらくこの展示の概念は「普段人が目を背けている物を公に出す事で、観る人に考えてもらう。」という意図なんでしょうが、問題なのは考える事を観る人にぶん投げてしまった事です。前述の様にアートと言うのは作者自身の思想が加わってなければいけません。俺はこう表現した、君達はどう捉える?と問いかける事がアートです。詰まる所不自由展にはそこが徹底的に欠けてるんだと思います。歴史の汚点や問題点をただ並べただけ、詰まる所人が見たくない物をただ並べただけす。

そんな物を誰がアートだと思うでしょう?

いいんですよ、天皇の存在を否定する事も慰安婦問題を提示する事も思想としては間違いじゃない、それを間違いと決める事は誰にもできませんから。しかしそれを燃やす事はアートではなく暴力・冒涜に近いですし、慰安婦像をただその場に置いた所でそこからは何の思想も感じません。公のお金が投入されてるんだからどうこうという意見もありますが、それ以前にこれはアートとして成立していないと思います。
そう考えると出展してからこんな事になるのも至極当然、何でも出展側は展示内容を主催者側にきちんと伝えなかったみたいですね。もうね、それってテロと同じなんですよ。表現の自由って「何でも勝手にやっていい」という意味ではなくて、オフィシャルにリリースできない物を説明も無しに公に晒すなんてのは表現の自由でも何でもないです。それは最早暴力と同じなんですよ。自由って責任が伴いますからね。こんな無責任な自由は無いと思います、自分達の作品に対する責任感がまるでない。おそらく本人達はその様なテロみたいな形で作品をリリースした事に快感を覚えてるんでしょうがそれなら別の場所でやるべきでしたね。酷いの一言につきます。

とまぁながーーくなりましたが、白黒つけ様とする前に何がダメとかどうダメだとかあんまりその辺が報道されてない気がしたのでつらつらと書いてみました。なんかあれですね、ずっと長文書いてなかったので文章欲がすごいです 笑 多分また全く別の事柄でつらつら書くかもしれません。その時はよかったらよろしくお願いします(^-^)
次回はスピッツについて熱く書こうかと思います♪